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エアコン全開でどこまで走る?驚きの航続距離とは

「今日より明日が良くなる未来」を目指して日々開発が進むmibot。

その現在地をお届けするmibotタイムズ。今回は多くのユーザーが気になる真夏の航続距離検証の結果と共に、YouTubeでは語られなかった開発目線でのインタビューも踏まえてお届けします!

 

 

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先日、航続距離のテストを実施したYouTubeが公開され、その航続距離に多くの反響を呼びました。

2025年の夏は全国的に猛暑を記録したと同時に、mibotの驚異の航続性能が明らかになった年として開発に携わるKGモーターズの面々にとっても忘れられない夏となりました。

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その航続距離テストの全貌、そして結果に対するCEOくっすんのコメントを交えながら紹介していきます。

 


気になる部分だからこそ。“隠さず見せる”が基本姿勢

 

 2025年2月に公開したMCFから山口県の錦帯橋を目指した動画ではシートヒーター(暖房機能)を稼働させた状態での航続距離を検証しました。

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その際に「次は真夏にエアコン稼働状況での航続距離を!」と宣言していたことを受けて、真夏の炎天下で行う航続距離検証。

 遮熱処理を施すとはいえガラスルーフで覆われた車内の環境やエアコン稼働時の電力消費と航続距離はどれくらいなのか?

「我慢する移動」ではなく「快適な移動」を叶えながら、どこまで走ることができるか。mibotの電気自動車としての性能や実用性を測る重要なポイントは購入を検討する人だけでなく、プロジェクトに携わる者としても気になるところ。

 

検証を行うに当たっての前提条件は以下の通りです。

  • 当日の気温:32℃ 日差し:とてつもなく強い
  • エアコンのコンプレッサーは最大回転数で固定
  •  (通常は車内が冷えればコンプレッサーの回転数を下げる制御が働くが、今回は常に回転数が最大の状態で検証)
  • 渋滞やアップダウンなど、日常を想定した状況下
  • バッテリー残量10%程度残る状態で終了

つまり、電力消費の条件としては非常に悪い状態。


今回のテストは「真夏のエアコン使用時における航続距離の検証」を目的として実施しました。テスト当日の気温は32℃と、近年の基準では猛暑とは言えない環境でしたが、エアコンは常に最大稼働(電力消費が最も大きい状態)とし、実際に真夏にエアコンを全開で使った場合と同じ条件で航続距離を評価しています。なお、猛暑時の快適性や暑さ対策については、別途検証を行う必要があると考えています。

 

また、今回の検証に先立って車体開発側での暑さ対策の改善点も。

当初から懸念されるガラスルーフからだけでなく、内装の鉄板剥き出し部分からの輻射熱の影響も大きいと判断し、鉄板部分を覆うことに。

そのための内張りの導入が決定され、今回の検証時は仮設カバーでの検証となりました。

皆さんへmibotが届く頃には内張りがある状態となり、今回の検証よりも車内はさらに快適になっています!

 そんな状況下での検証、目標の航続距離はズバリ70km!

「コンプレッサー全開での電力消費を考慮すると70kmいければ上出来かな」と言うのがスタート前のくっすんのコメントでした。

目指す目的地は尾道。冬の航続距離検証で山口県を目指したのとは逆方向、岡山県方向へ向かいます。

 


あの頃の空気感を取り戻す、サブチャンネル復活宣言

 出発は順調。後続のわいざん・やすまが乗るトラックと電話を繋ぎながらの検証となります。

 

「今残量何%ですか?」「その計算だと1km1%ですね」など、雑談を交えながらの実況スタイルは相変わらずの楽しそうな雰囲気です。

出発から1時間ほど経った道中。バッテリー消費率は上下するなか話題はエアコンの効き具合に。

くっすん曰く、涼しさはまあまあ。普通のクルマに比べて“ガンガンに効いている”ほどではない状態で車内の快適性という点では、「これではダメだと思う」とくっすん。

今後、エアコンの吹き出し口の位置や断熱材などでの対応で改善を図っていく予定だと話しました。

 

そんな真面目な会話の中にも、くっすん&わいざんとやすまの3人が繰り広げるラフなやりとりは「くっすんガレージ」時代を知る視聴者には懐かしい雰囲気。

そして話題は「YouTubeでのサブチャンネル復活」に…。

 「尊敬してしまって昔のようにイジれない」と話すわいざん

 

くっすん:久し振りにサブチャンネルにログインしてみたら“あの頃が 1番楽しかった”みたいなコメントがあって。

わいざん:色々カスタムしてた頃のヤツですね。まあ確かにね。今の挑戦っていうのは非常に面白いし、自分も人生かけてやる価値があるものだなとは思ってるけど、一方で何か失われたものとかもあるのかもしれないですね。

くっすん:昔から見ていた人からするとちょっと面白くないってなるんでしょうね。真面目に仕事はしているけれど、現場ではバカ話をしながらやっているじゃないですか。そういう部分をもっと出してもいいのかなと。

わいざん:情報として出せる部分に制限もあるけど、もう少し現場の空気感とかね。

くっすん:あの頃の空気感を取り戻すのはありかもしれんよね。

わいざん:僕ら自体は変わってないけど、出せる部分の制限があるから真面目に作っているって感じちゃう人が多いのかなっていう可能性はありますよね。あの頃の雰囲気を取り戻すのも実は大事なことなのかもしれないですね。 …サブチャンネル復活しますか?

くっすん:うん、やりますか!

 

という事で決まったサブチャンネルのリニューアル。

早速、公開されたサブチャンネルではmibot開発の裏側で繰り広げられる以前と変わらない、くっすんたちの日常が公開されているのでそちらも御覧ください。

サブチャンネルの最新の動画はこちらから

 


目指した尾道から、さらにその先へ。 念願のラーメンに辿り着けるのか?

 

出発から約55kmで三原市を通過時点でバッテリー残量が50%という途中経過に航続距離100kmも現実味を帯びてきました。

エアコン稼働で電力消費量は増えているはずだったものの、冬季に比べバッテリーヒーターも不要であり、バッテリー自体のパフォーマンスを発揮しやすい状況が好結果を生んでいるとも考えらました。

当初の目標値は70kmだったものの、一体mibotはどこまで走るのか!

 その後、尾道市内に入り、70km想定で設定した目的地に到着時点でのバッテリー残量は40%以上急遽、目的地を延伸し検証を続行することに!

 

当初の目的地は『尾道ラーメン専門店 丸ぼし』。変更した新たな目的地は福山市内の『らーめんこばやし』に。

「ラーメンが食べたかった」と駄々をこねるやすまのために、更なる目的地もラーメン屋に設定されたのでした。

冬の航続距離検証動画も御覧頂いた方ならお察しのとおり、mibotの検証動画シリーズでは辿り着いた先でのグルメも重要な目的のひとつなのです。

冬の航続距離テスト後、「山賊」にてご飯を楽しむ一行

 

今回はラーメンを目当てで尾道方向に向かい、当初設定していた1軒目のラーメン屋は軽々と通り過ぎることに。慌てて延した先の目的地が2軒目の『らーめんこばやし』でしたが、途中ストップアンドゴーや坂道なども複数あり、バッテリー残量が徐々に減っていくのが目に見えます。

 

 空腹とは裏腹にチャレンジ精神に火がついたくっすんは、「もう一人でも行くよ」と強い意志。

 

そうしてなんと、二つ目の目的地である『らーめんこばやし』も通り過ぎたのでした。

二人に確認もせず、どんどん先を目指すくっすん。「チャレンジできるチャンスがあるのに、チャレンジしないっていうのはないと思う」。

そこから岡山県突入を目指してmibotを走らせ続けたのでした。

やっぱり、ここまで来たら100kmを達成したい。

「さすがに100kmは無理だと思う」「ずっとコンプレッサー全開だし」 

渋滞にはまりながら、徐々に自信がなくなってきた一行でした。

それでもくっすんは、mibotを走らせ続けます。日も落ちてきた頃、コンプレッサー全開の車内は少し寒いと思うほどでした。

 

県境を越えて岡山に入ること、航続距離100kmを超えること。2つの新しい目標に向けてmibotは、ひたすら走り続けました。

 

「もうそろそろじゃない?」「岡山!ここ!ここ!」「岡山突破!」「えっ、100km越えた」「同時ちゃう!?」「鳥肌立っとんじゃけど俺今」

なんと、無謀とも思われた2つの目標を同時に突破したのでした。

思わず全員大声で喜びを露わにします。その雰囲気は、くっすんガレージのあの頃と変わらない様子でした。

 

そして最終結果はなんと、岡山県境を突破しての101.5km。当初の想定を遥かに超える距離に当人たちもただただ驚いた様子です。

 

前回の検証に続き、後続距離100km突破という結果によってMCF(東広島)から西は山口県、東は岡山県まで移動できるという航続性能を確認することができました!

くっすん、やすま、わいざん、お疲れ様でした

 

エアコンなどの車内環境に間しては改善する部分を再確認しつつも、電力消費と航続距離の検証テストとしては大幅に目標値を超えた、開発メンバーの努力が報われる結果となり幕を閉じました。

 

開発段階での実証動画など、他社の自動車メーカーでは見られない貴重な情報。

それも隠さずこうして公開していくのはKGモーターズとしてのポリシーであり、mibotを待ち望んでくれるユーザーとの約束だと思っています。

 

今後もmibotの開発状況とともにサブチャンネルでの“裏側”まで。包み隠さず、ありのままを公開していくKGモーターズにご期待ください。

 

そして今回、岡山まで辿り着いた一行は無事にラーメンを食べることができたのか…グルメシーンはぜひ、YouTube本編で!


 

最後に、YouTubeでの検証公開を踏まえて、「なぜmibotはここまで走ることができたのか」をくっすんに話してもらいました。

くっすん「やはり航続距離がここまで出せた要因としては、バッテリーのコンディションが非常に良かったことですね。これまでは冬の走行だけだったので、バッテリーヒーターが必要だったので電費が非常に悪い。バッテリーに負担がかからない状態での電費効率が良かったというのが一番だと思います。

 

今回はエアコン使用時の航続距離という検証でしたが、今後はエアコンの効き具合も含めて、車内環境をどんどん快適にできるように日々開発中です。乗り心地、過ごしやすさ、いろんな観点で『快適性』をアップデートできるよう、量産に向けて頑張っていきます」

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