2025年末から始まるmibotの納車に向けて、充電まわりの仕様が大きくアップデートされました。
【重要なお知らせ】mibotがJ1772に対応します(※充電時間の変更あり)
今回のポイントは「J1772という充電規格への正式対応」です。これにより、これまでの家庭用コンセント中心の設計から、外出先の充電器も活用できる利便性の高い仕様へと進化しました。
これに伴い「外にあるEV充電器はすべて使えるようになるの?」「家庭用のコンセントで充電できる?」「何を準備すればいいの?」といった不安や疑問の声も出てくるかと思います。
この記事では、mibotのJ1772対応によって何が変わり、何に注意すべきかを、わかりやすく解説します。
J1772ってなに?どう便利になるの?
J1772(じぇい・いちなななに)は、米国のSAEという団体が定めた電気自動車用の標準的な普通充電規格です。
現在、日本の多くのEV充電スタンド(商業施設・道の駅・一部コンビニなど)で採用されており、J1772に対応することで、mibotも一般的な普通充電器での外出先充電が可能になります。
外にある充電器は全部使えるようになるの?
今回、mibotが「J1772」に対応したことで、全国にある多くのEV用充電器が利用可能になります。
ただし、すべての充電器が対象というわけではありません。
EV用の充電器には大きく分けて2種類あります。
- 普通充電器(J1772規格)
- 急速充電器(CHAdeMOなど)
mibotが対応するのは「普通充電器」であり、急速充電器は今後も対応予定はありません。
🔌「普通充電」と「急速充電」の違いとは?
項目 | 普通充電(J1772) | 急速充電(CHAdeMOなど) |
電圧 | 100V〜200V | 150〜450V |
特徴 | ゆっくり充電(数時間) | 短時間で急速に充電(30分前後) |
規格 | J1772(今回対応) | CHAdeMOなど |
使用シーン | 自宅や日常利用 | 長距離移動や緊急充電が必要な場合 |
mibot対応 | ✅ 対応 | ❌ 非対応 |
一見すると「急速充電の方が便利では?」と思われるかもしれませんが、mibotは日常の短距離移動に最適化されたモビリティのため、1日の充電消費量が少なく、夜間にゆっくり充電すれば翌朝には満充電になるように設計されています。
急速充電は高出力でバッテリーに大きな負荷がかかるため、バッテリー寿命が短くなる傾向があります。
mibotでは、長く・安全に使っていただくために、普通充電に最適化された設計を採用しています。
どうすれば使える充電器か見分けられる?
外出先でmibotを充電する場合は、「普通充電器」に対応したスポットをご利用いただけます。
充電場所を探す際には、充電器に「J1772」マークや「200V」といった表記があるかを確認すると安心です。
また、GoGoEVやEVsmartなどの専用アプリを使えば、J1772対応の充電スポットを条件に絞って簡単に検索できます。まずはご自宅や通勤・お出かけ先の近くに、対応充電器があるかどうかチェックしてみるとよいでしょう。
自宅では今まで通りコンセント充電できるの?
mibotに付属予定のJ1772対応充電ケーブルは、家庭用の100Vコンセントに接続できる仕様です。
普段から夜間などに充電するスタイルであれば、これだけで十分ご利用いただけます。
※J1772対応充電ケーブルは現在ご予約いただいている方を含め、当面は無料で標準付属いたします。
今後の生産状況や提供体制の見直しにより、有料オプションに切り替わる可能性がありますので、あらかじめご了承ください。
注意事項
安全性見直しの一環として、充電時に家庭用100Vコンセントから流れる電流を制限することが決まりました。(2025.7.18発表)
これは、J1772対応とは直接の因果関係はありませんが、ご家庭のブレーカーや配線への過負荷を防ぎ、安全にお使いいただくための対策です。
この変更により、従来は「約5時間」でフル充電できていた100V環境での充電時間が、大幅に延びる可能性があります。
※想定時間は現在最終調整中ですが、大幅に長くなることが見込まれます。
夜間など長時間を確保できる使い方であれば問題なくご利用いただけますが、日中の短時間充電や、よりスピーディーな充電が必要な方には200V充電環境の導入をおすすめします。
自宅で200Vで充電したい場合はどうすればいい?
EV専用200Vコンセントがあるご家庭であれば、J1772ケーブルに200V専用プラグを付け替えるだけで、200V充電が可能です。
200V専用プラグは有料オプションとして提供予定です。価格は現在調整中で、決まり次第お知らせいたします。
200V充電のポイント
- 100Vに比べて、充電時間が約半分に短縮されます
- 200Vで充電するためには、200V専用回路及びEV専用コンセントの設置が必要になります
- J1772ケーブルの先端に取り付ける「200V専用プラグ(有料オプション)」が必要です
設置の流れ
- ご自宅の分電盤・ブレーカーの容量を確認
- 専用ブレーカー、専用屋内配線を設置
- 屋外にJ1772対応のEV専用コンセント(JWDS 0033)を設置
- 付属のJ1772ケーブルに200V専用プラグを取り付ける
- そのまま差し込めば、200Vで充電可能に!
ご家庭の電気工事については、お近くの業者やEV設置対応の電気店にご相談ください。
自宅にEV充電器を設置したほうがいい?
mibotの充電に充電器は必須ではありません。
ご自宅に200VのEVコンセントを設置し、コネクタで専用プラグに交換すれば、それだけで200V充電が可能です。
実際には、EVコンセントにケーブルを挿しっぱなしで使う方も多く、日常の使い勝手に大きな差はありません。
ただし、以下のようなニーズがある場合には、「J1772対応の壁掛け式充電器」の導入も選択肢になります。
- よりスマートな見た目にしたい
- 他のEVと共用する予定があり、通信機能などの管理機能を使いたい
EVコンセントも充電器も、いずれも200V配線の電気工事が必要ですが、壁掛け式充電器は本体費用や設置費用が追加でかかるため、トータルコストは高くなります。
まずはEVコンセントから始めて、必要に応じて充電器へステップアップするという方法もおすすめです。
工事業者と相談しながら、ご自宅の使い方や予算に応じて柔軟にご検討ください。
補助金に関するご注意
補助金の対象条件は、国・自治体・設置機器の種類によって異なります。
申請可否・対象条件・受付状況については、必ずご自身で管轄の自治体や制度窓口にご確認ください。
まとめ:J1772対応で、より便利で安心なmibotへ
今回のJ1772対応により、mibotは自宅でも外出先でも柔軟に充電できるモビリティへと進化しました。
一方で、100Vでの充電時間が長くなるといった変更点もあるため、今後はご自身の利用スタイルに合わせた充電環境の整備がより大切になります。
今後のアップデートや詳しい仕様については、決定次第、FAQやお知らせで随時ご案内いたします。
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