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mibotデザイナーに聞く「本当のmibotの価値」

mibotが「今日より明日が良くなる」世界を創るまで、そしてその先の未来までをありのままにお届けするmibotタイムズ。

今回は、mibotのデザインを担う岡本さんに話を聞きました。

「原付と車のいいとこ取り」と言うように、mibotには維持費など様々なメリットを持っています。しかしmibotが持つ価値というのは「便利な新しい選択肢」という部分に留まらない魅力があります。

読み終える頃には、mibotの良さがまた違った角度から見えてくるかも知れません!

 

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始まりは、デザイン思想の共鳴

 

くっすんは9年間を振り返る開発ストーリーのYouTubeにて、「自分がやりたいコンセプトと、そのデザイナーが持っている感性がマッチしてる必要がある」と言っていました。

そして「自分の構想を実現できるデザイナーはこの人しかいない」とデザインの依頼をしたのが、後にmibotの姿を決定づけることになる岡本さん。

KGモーターズがくっすんガレージだった頃から一視聴者でもあった岡本さんに、くっすんが「こんな車を作りたいんです」と3Dデータを持って行ったことが始まりです。

KGモーターズのビジョンは「今日より明日がよくなる未来を創る」。80年代の昭和時代のような「明日はもっといい日になる」という空気感の、再び活気ある社会にするという根幹の想いがあります。

 

岡本さんは「自分が80年代オンタイムだったということももちろんあるけど、あの頃は『新しい時代を作っていく』という気合いを感じるものが多かった」と話します。

元々あったものをアレンジしながらライフスタイルを変えていく。くっすんの想いはその時代の思想と重なる部分がありました。

 

「この人が出すデザインなら信じられる」とくっすん。

「メーカーが諦めていたことをできるかもしれない」と岡本さん。

mibotのデザインはここから始まりました。

 


構造的なメリットだけでは語れない「デザインの核」

 

これまで発信してきたデザイン思想は、どちらかと言うと機能としての役割を担っている部分を紹介しました。
しかし岡本さんが考える、デザインの本当の意味というのはこれに留まっていません。

 

今回はもっと深掘りし、これまで語られてこなかったmibotのデザインの核に触れていきたいと思います。

【80年代の思想はどう反映されているのか】

モビリティというのは、視認した時にまず「かっこいい」「早い」などの形容詞でイメージできるスタイリングをすることが多いとのこと。
ですがmibotは、「ライフスタイル」ごとイメージしてもらうことを軸にスタイリングされています。

 

80年代というのは、様々なプロダクトの使い方の根本が変わって行った時期。

例えば、音楽は家で聴くものという当たり前がウォークマンによって「音楽は外に持ち歩けるもの」になりました。その見た目は、腰に付けて持ち歩きやすく、ヘッドホンが繋がっていて、2人で同時に聞く人もいて。明らかに「外で使える道具」として認識できるものでした。

mibotのモチーフでもあるポラロイドカメラも、80年代に「写真を手軽に撮れる」という当たり前に変えたプロダクトの一つ。

 

そういった新しいライフスタイル・文化を生み出したモノが多くあった時代、そんな世界をmibotでも創りたいという想いが、KGモーターズのビジョンに繋がっています。

そして、mibotも「一人が快適に移動できる道具」ということが見てとれるような記号性のあるデザインが意識されました。
なんだか簡単に色が変えられそう。こんなカスタムをして、こうして使ったら楽しそう。

 

従来のモビリティと違ってガジェットらしいと表現されることが多いのは、こうして「車」という範囲を超えた「当たり前の形が変わった、新しい選択肢」であるためかもしれません。

 

80年代のモノにあった思想は、今はこうしてmibotに吹き込まれています。

 

【直感的に「なんだか欲しくなる」。ガジェットとしての役割】

皆さんは商品を買う時、何を考えて購入しますか?「コスパがいいから」「こっちの方が質がいいから」「機能がたくさんあるから」など、物によって理由は違いつつも様々な要素があると思います。

 

mibotには、様々なコストメリットや新たな移動の選択肢としてのメリットはありつつも、デザインとして一番大事にしているのは「なんだか欲しい」という直感。これは、車というカテゴリより「ガジェット」という枠組みで認識される必要があります。

そもそもガジェットとは、生活や仕事を便利にする、小型でユニークな機能を持った電子機器の総称。並ぶガジェットを見て「なんとなくこれがいい」と、何かを手にする時の感覚はとても大切なものです。

 

mibotはそんな感覚も大事に選んでもらえるようなデザインを目指し、「手に持てるようなミニチュア」のイメージをデザインに落とし込んでいます。

既存の車のミニチュアはたくさんありますが、「車を小さくしたもの」であり、小さくなってもガジェット感はどうしても出ません。

そこで、mibotは「ミニチュアが拡大されて車になった」といった逆の発想を元に、ガジェットらしさを取り入れ、愛着の湧くアイテムとしての車を目指しました。

マットな材着樹脂パネルや、外装のデザインの一つ一つまでが「なんだか欲しいかも」と思う小さな要素になっています。

 

【mibotのデザインの色は、後から生まれてくるもの】

車が持つ「デザインとしての価値」は、一般的にはまずその車自体のデザインが先行し、その車を持つことでその人のイメージを象徴し、自己を示す道具という認識があったかもしれません。

 

しかしmibotは、使う人のライフスタイルに寄り添うものであり、その人のライフスタイルの色が出てくるものであって欲しいという想いがあります。

自分はこう乗りたいからこの色にしよう、ここだけカラーを変えよう、こんな趣味だからこんなカスタムをしよう。

 

車自体の価値で個人を象徴するものではなく、mibotを使い、その人のライフスタイルが反映されること自体に価値がある。
それは一人のためだけのモビリティだからできることであり、そんなモビリティでありたいと願っています。

mibotは相棒である、という言葉をKGモーターズではよく使用しますが、SDVとして個人に合った学習をしていくというソフトウェアの意味としての「相棒」だけでなく、こうしてmibotのデザインごと、持つ人によって作り上げられる余白があるという部分をデザインの価値として再定義しています。

コストや便利さなどの性能がmibotの核ではありません。より便利なものが出てくればそれで終わり、というものでは新しい選択肢は定着しない。

 

デザインの意味が、誰かの元で走るmibotの分だけ生まれるということ。

KGモーターズというモビリティスタートアップだからできることであり、新しいデザインの意味を体感してもらうことこそが、大切にしたいと思っている部分です。

 


デザイナー 岡本 崇/Takashi  Okamorto(Xアカウント

 

・美術短期大学建築学科及び自動車デザイン専門学校卒

・トヨタ系自動車メーカーにて先行開発・量産車のエクステリアデザインに携わる

・フリーランスにて、スクーターから大型重機まで、国内外のモビリティーデザイン改発業務に参加

・老舗の自動車デザイン専門学校講師を担当

・デザイン会社にてモビリティー、プロダクトデザイン業務に携わる傍ら、オリジナルの電動アシストカーゴバイクの開発を量産まで一貫して担当

・国内の小型モビリティーの開発や、海外メーカーのレストモッドのデザイン開発に参加

・KGモーターズの小型モビリティーmibotの開発に携わり、デザイン全般を担当

 

 

 

 

【関連ニュース】

mibot(ミボット)が公益社団法人日本インダストリアルデザイン協会(JIDA)による「第27回デザインミュージアムセレクション」に選定されました。

詳細はこちら

 

 

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