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バッテリー残量表示の仕組みと納車に向けた対応について

mibotの納車に関連して、現在調整を行っている「バッテリー残量表示」について、その仕組みと現在の対応を説明します。


なぜこの課題が発生するのか

mibotに採用しているバッテリーは、安全性が高く長寿命である一方で、残量を正確に把握することが難しい特性があります。

これは特定の製品固有の問題ではなく、多くの電気自動車で共通して存在する技術的な課題です。

mibotの場合、バッテリー容量が比較的コンパクトであることや、今回のような量産立ち上げ段階で実運用データが十分に蓄積されていない状況では、実際の残量と表示にズレが生じやすくなります。

 


なぜそのまま納車しないのか

このズレに対しては、表示に余裕を持たせることで電欠のリスクを回避すること自体は可能です。

しかしその場合、実際にはまだ走行可能であるにも関わらず「残量が少ない」と表示される状態となり、本来の性能を十分に活かせなくなります。

mibotは日常の移動を支えるプロダクトであるため、この状態で納車を進めるのではなく、適切な精度で残量を把握できる状態にしてから提供するべきだと判断しました。

 


現在の仕様と運用について

現在のバッテリー残量表示は「初期仕様」として定義しており、以下のような運用を前提とすることで安全性と実用性を担保しています。

  • 残量表示に余裕を持たせる
  • 使用していない時間帯は基本的に充電状態を維持する
  • 定期的に100%まで充電を行う

特に、100%まで充電することで内部の残量推定値が補正され、表示のズレがリセットされる仕組みとなっています。

一方で、継ぎ足し充電のみを繰り返すと、表示と実際の残量の乖離が大きくなる可能性があります。

 


現在利用されている車両について

既に納車されている車両や、法人・自治体での実証に使用されている車両については、この初期仕様と運用を前提として安全に利用されています。

また、今後の納車についても、この仕様および運用をご理解いただいた上で問題なく利用いただける方を対象として進めていきます。

 


バッテリーの状態と挙動について

バッテリーは残量だけでなく、温度や使用状況によっても状態が変化します。

例えば低温環境では、一時的に出力が制限されるなど、バッテリーの保護と安全性を優先した制御が行われます。

mibotでもこうした状態に応じた制御を行っており、実際の利用環境に合わせて安全かつ安定した動作となるよう設計されています。

 


充電方法について

「充電をつないだままで問題ないのか」という懸念についてですが、mibotでは過充電を防ぐための複数の制御が組み込まれており、必要以上に充電されることはありません。

そのため、使用していない時間帯は充電ケーブルを接続したままにする運用を推奨しています。

これは多くの電動車でも一般的に採用されている方法です。

 


今後の対応について

現在は、実際の走行データや利用環境のデータをもとに、ソフトウェアのアップデートによって残量表示の精度を段階的に向上させています。

この改善はOTA(無線アップデート)により、既に納車されている車両を含め、すべての車両に適用される予定です。

 


最後に

今回の課題は、バッテリーそのものの問題ではなく、より正確な状態を把握し、適切な体験を提供するための調整です。

短期的には納車や運用に一定の前提が伴いますが、長期的に安心して利用できる状態を実現するためのプロセスとして、対応を進めています。

 

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